最高裁判所の裁判官は、長官は内閣の指名に基いて天皇が任命し(憲法6条2項)、長官以外の裁判官は内閣が任命します(憲法79条1項)。
では、最高裁の裁判官になるためにはどのような要件があるのでしょうか。
これについては、裁判所法41条1項に規定があります。
同項によると、最高裁の裁判官は、識見の高い、法律の素養のある40歳以上の者でなければならず、かつ、裁判官のうち10人は、高等裁判所長官あるいは判事の地位に10年以上あった者、または、高等裁判長官、判事、簡易裁判所判事、検察官、弁護士または大学の法律学の教授・准教授の地位に合算して20年以上あった者でなければならないとされています。
この規定によると、現実に任命されるかどうかはさておき、40歳以上の「識見の高い、法律の素養がある方」であれば、法曹資格のない人でも最高裁の裁判官になれるということであり、現実に、行政官が最高裁の裁判官に任命されています。
Last Updated on 2017年12月10日 by takemura_jun